町八家具 サイトマップ社長の眼 社長の眼

社長の眼

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【珍しい出合い】
数十年の知人(先代からの付き合い)の刳り物師と、ひょんな事で出合った。
お互い指折り数えてみると、35~6年振りの再会のようだ。
髪・顔・手・・・・体型と随分と変わった。

しかし、十分も話している内に、髪や顔など少々の変化はあるものの、30年前と余り変わらぬ様子に見えて来た。
言葉、話し方、手の仕種、全く変わり無し。
おまけにこの移り変わりの激しい時に、仕事も昔のまま。
餅をつく臼・杵・粘鉢など、欅の木から刳り出して作る職人です。
今時、見る事もない物ばかりを作って居る人物だから、純朴でもあり変わり者でもある…世間は広い。

暮れに「自衛隊が尋ねて来て、臼と杵を3組買って行った」と、話して笑っていた。
臼も杵も映画か本でしか見られない物なので、今時見ると新鮮に見えるのかもしれない・・・・・
これから何百年も保つ物だろう。

『臼・杵・粘鉢ばかり作って、食っていけるか?』と尋ねると笑っておったが、しばらくして
「近頃自在鉤も作っとる。出来るものは何でもや」と恥ずかしそうに言って居た。

『最近はリビングルームの床を板張り、囲炉裏を掘り梁の見える天井の家を好む人も多いようですよ』と話していたら
「ちょっこ売らしてくれ」と言うので、『探して居る人も居るが、なかなか貴君のような職人には合い当たらないね』

・・・・こんなことで彼が作った自在鉤などを今、売って居ります。

『跡継ぎは?』と尋ねると、「別の仕事や」と言った。
・・・変り者で偏屈な御人でも、さすが息子さんには継がせなかったようです。
こんな仕事を生業にして居る人は、私の知る限り日本中で1人のように思います。
あぁー又、日本の伝統の業が、これらを用いる伝統の行事が
そして日本らしい暮らしが消滅していくのが、日々近くなっていくようです。


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炭火に自在鉤から吊り下げられた鉄瓶。
井戸水を沸かして、お茶・コーヒー・紅茶を飲む。
これに美味しいお菓子。
そして気の合った客人。
これこそ至福の時。

・・・・私共でも
ご案内しますから、是非一緒にお茶を飲みましょう。